体験談

一度でいいから牧場で働いてみたいという憧れから、ついに決断してボラバイトに応募しました。たった1カ月間の希望でしたが受け入れてくださったご家族の皆さんにとても感謝しています。

これまで肉体労働のアルバイトをしたことがなかった私にとって、牧場で働くことは体力的にとても大変でした。

最初の頃は、サイロ(牛のご飯)を押すスコップは全然動かないし、うんこをかくだけですごく息が上がったり、わらが入ったキャリアもうまく押せなかったりと、ひとつひとつの作業で苦労していました。けれど、続ければ必ず慣れるんだと実感できるくらいに、割と小柄な私でも作業をこなせるだけの力がつきました。(おかげで体が締まりました!)

3週間過ぎた頃からはだいぶ仕事にも慣れ、ひとつひとつの作業のコツもつかめてきました。
最後の1週間は、1頭1頭それぞれの特徴や性格を楽しみながら、牛と会話をしながら、楽しく搾乳していました。
生き物が相手なので、上手くいかないことはもちろんありましたが、ここの牧場の牛たちはみんなよくしつけがされていて、とても人懐っこく(中には人見知りの子もいますが)、そしてけっこう臆病で笑、穏やかな牛たちだったので、いろいろな発見をしながら楽しく搾乳ができました。

最初は慣れない仕事に「たった1カ月すら続けられないかもしれない」と思うことも多々ありましたが、ご家族の皆さんが、仕事の面でも衣食住の面でもたくさんサポートしてくれて、1カ月やりきることができました。正直自分でもびっくりです。笑
でも、1カ月間やりきれたことが予想以上の達成感と自信を私に与えてくれました。

色々な話をしてくれたお父さんや、全てに関して細かく気配りしてくれたお母さん、ひとつひとつ丁寧に仕事を教えてくれた長男の正利さんのご家族皆さんに感謝の思いでいっぱいです。
生活の面では、「好きなもの食べ」とか「何でもやりたいこと好きにしいよ」(お母さんは関西出身の方でした)といつも言っていただいたので、気楽に過ごせました。
休みの日には、野付半島や知床峠に連れて行ってもらったり、お寿司や焼き肉にも連れて行ってもらいました。

また、この一カ月の間に、雲の合間から見える美しい夕日や、自然のお花畑とたんぽぽの絨毯、晴れた日に放牧地の小高い所から見える知床方面の青い山並みや、紫色に染まった夕空、白くたちこめる幻想的な霧、そしてどこまでも広がる青空と緑の大地など、すてきな風景にたくさん出会えました。

とても貴重な経験ができた1カ月でした。

「やったことないことを『できない』と言いたくない」と見ていたテレビで誰かが言っているのを聞いて思い切って応募した私でしたが、その決断は正しかったと思います。

もしも迷っている人がいれば、この体験談が背中を押せるといいなと思います。